こんな美味いモンがあの世の食い物であってたまるか! ― 2016/01/31 22:42:59
二駅隣の街へ遊びに行ったついでに、お上品なスーパーへ。
偶にお高い食品が半額で売ってたりする事もあるので、金銭的に余裕がある時なんかは見に行ってたんですが、最近行ってなかったのです。
で、適当にぶらぶらしつつ目に入りましたのがコレ。

柘榴(ザクロ)!
いやぁ、赤い箱鳥(以下:鳥)はコレに目がなくて。
幼少の頃に物凄く美味しい柘榴を食べて以来「あの美味しさをもう一度!」と見かける度に購入していたのですが、同じ味には二度と出会えずどれもこれもただただ酸っぱい。
あの酸味と甘みが懐かしくて、どうせコレも駄目だろうけど……と1個だけ買ってきたのです。
そしたら大当たり! コレコレコレ! この味が食べたかったんだよ!!!ヽ(゚∀゚)ノ●

くはー、この透き通った赤のグラデーション! ルビーのような輝き!
本場の人は種ごと食べるらしいのですが、鳥は種を砕くのすら面倒なので数粒纏めてプチプチッ→ペッ。
その内もっと豪快に食べたくなって、先にぺりぺりと剥がしまくってからこんもり積んでみたり(上の画像)。
でもやっぱり勿体なくて、一粒ずつプチッ、プチッと食べてみたり。
あああああもっと買ってくれば良かった! なんで警戒した鳥!
(今までが期待外れ & コレが妙に安くて商品籠に山盛りだったからです)

柘榴といえば、ギリシャ神話のペルセフォネ(元の名前はコレー)の象徴ですね。
豊饒の女神デメテルの娘である彼女が、冥界の王ハデスに誘拐された件で登場します。
<ハデスとペルセフォネ>
ある時、ペルセフォネに惚れたハデスは、大神ゼウスに倣って強引に彼女を誘拐する。
母であるデメテルはゼウスに娘を返すようハデスに伝えてほしいと頼むが、ゼウスはこれを一蹴。
怒ったデメテルが自身の屋敷に閉じこもった事で、大地の豊かさが失われてしまった。
飢える人々の窮状にゼウスも重い腰を上げ、伝令の神ヘルメスをハデスの下へと遣わせる。
ヘルメスに説得され、ハデスはペルセフォネを地上に返すと約束。
……しかし、一時は手に入れた筈の愛しい女神を手放したくないハデスは、一計を案じた。
地上へ帰るペルセフォネは、ハデスに冥界の土産として柘榴の実を与えられる。
何も知らないペルセフォネは、空腹に耐えかねそれを4粒食べてしまった。
『冥界の食べ物を食べた者は、冥界の住人にならなければならない』というのが、冥界の掟。
経緯を知ったゼウスは、ペルセフォネに1年の内4ヶ月を冥界で過ごすよう命じる。
こうして、ペルセフォネはハデスの妻にして冥界の女王となった。
デメテルは娘のいない間、悲しみにくれて屋敷に閉じこもる為、この間が地上の冬となるのである。
……つまり冬が4ヶ月ぐらいあるのは、たった4粒の柘榴のせいだった、と。
尚、個数には諸説あり、3~12粒とも粒ではなく実を4個だったとも言われています。
尤も、いくら美味しいからって流石に4個は食い過ぎだと思うんですが……
(柘榴を両手に抱えてペルセフォネにプレゼントしてるハデスってのも、それはそれで面白い光景ですが)
とまぁ、なんとなく縁起の悪そうな神話でしたが、柘榴は風水の世界だと、子宝の象徴になるそうな。
ペルセフォネには蝙蝠の象徴もあり、こちらは中国で縁起物にされている動物です。
Wikipediaによれば、『蝙蝠』の発音が『偏福(福が偏り来る)』と似ているからだとか。
同じ果物・動物でも、西洋と東洋で意味合いが全然違うというのは興味深い話ですねぇ。
今週はこの辺で。
それでは。
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