【ゲーム語り】視覚から伝わる退廃と、臭うような生 ― 2011/01/15 22:50:03
『はちみつレモン』味は期待通りの美味しさでした。
リッチミルク練乳っぽい名前の方を発見できなかったのは残念ですが、また時間があるときにでも探してみます。
今日は、管理鳥(以下:鳥)の好きなゲームを書きたい気分です。
では……棚から目に付いたを1本をば。
・九龍風水傳(クーロンズ・ゲート) ハード:PS
主人公は、陰と陽の世界を救う為に戦う風水師。
正しき見立てを行い、世界を正すのが彼の役割です。
ゲームはディスク4枚組みで、初回限定版にはどこか不気味な化粧箱と、ブックレットが付属しています。
ストーリーやシステム、キャラクター等の細かい説明は、Wikipedia様をご参照ください。
知ったきっかけは、とあるお堅い書物。
鳥は基本ビビリ屋なのですが、生物の性と言いますか……好奇心が妙に強いという厄介な性質も持ち合わせております。
目を引くのは、ずらっと並んだ中古屋の棚で、一際放つその異彩。

周囲の、白地に黒い文字のパッケージとは明らかに違う配色。
筆書きっぽいフォントに惹かれて手を伸ばせば、「なんの呪いだ!?」とギョッとさせてくれる不気味なサイドデザイン。
それでも買おうと思ったのは、実に単純でアホな理由です。
初めて手にしたPSソフトであり、当時所持していたディスク媒体のゲームソフトで、一番枚数が多かった、FF7。
「アレより1枚ディスクが多いってことは、それだけスゲーってこと!?」
……んなわきゃーない。■■-っ
スゲーにはスゲーのですが、方向性が全く違う凄さでした。
なにが凄いのかと言うと、あの空気感。
酔うと専ら評判の独特なマップや視点移動と相まって、いかにも生きた何かが汚したような……生活感? とでも言いましょうか……
やたらと細分化された商店にも。
各地に繋がる道にも。
悉く感じる汚らしさ。漂ってきそうな臭気。粘りつくような空気の淀み。
たとえばそれは、煌々と輝くネオンの下で、雑多に並ぶブラウン管の山だったり。
突然、言動がおかしくなる人間だったり。
このゲームには、見た目化物としか思えない、けれど人間的な生物が出てきます。
『妄人』と書いてワンニンと読む、元は人間だった存在です。
彼らは主人公の行く先々に現れ、その能力を以って助力してくれることもあるのですが、どれもこれも奇天烈な姿をした奴ばかり。
序盤に出てくる鍵穴男には、生理的な嫌悪感を感じる人も少なくないのでは?
かといって、人間が皆まともなのかと言えばそういうわけでもなく。
ミスター・チェンや剥製屋の異様っぷりは、群を抜いておぞましいものがあります。
異様なのは見た目だけで良い人間もいるにはいるのですが、ならばもちろん良い人かと思ったら実は……ということもあったり。
けれど不思議なことに、何度もプレイしていると気にならなくなってくる。
リッチなんて最初に会ったとき「コエー!」とか思っていた鳥ですが、慣れればむしろ癒し(?)的な感覚です。
端末使いたいなぁと思った時に、「リッチただいまー、端末貸してー」みたいな。
先に「汚い汚い」と書きましたが、綺麗な場所もあるんですよ。
ネタバレになりますから詳しくは書けませんが、屋根に阻まれることなく見える空の明るさ、広さに感嘆した覚えがあります。
手鏡にはツッコまざるを得なかったですが。(^^;)
あとは、ピガールの間やカタローニュの間がある場所。
正式名称がわからないのですが、あの芸術的に美しい『ありえない空間』っぷりは素晴らしいです。
そして……汚れていないという意味においては、鬼律(※1)が蔓延る各地の胡同(※2)。
人の手が加わっていない場所。
或いは長らく生物が踏み入っていないであろう区域。
そこにはゴミが散乱していることなどあるわけがなく、腐敗するようなものもありません。
単に「そこまで作りこまなかっただけ」という見方もできますが、鳥は敢えて『汚れていない=人間がいない=人間がいると汚れていく』と解釈しています。
だからでしょうか。
人間という枠からずれてしまった妄人の方が、往々にして親切に感じるのは。
……長々と書かせて頂きましたが、このゲームにはいくつか注意事項があります。
1:3D酔い
本文中に少しだけ触れましたが、人によっては酷い3D酔いを伴います。
「64のポリゴンで慣れてるから平気」とか思っていても、酔う人は酔います。
しかもダンジョンが結構長い上に複雑なので、途中で酔うと『休憩→どこまでやったか忘れる→迷子→積みゲー』になること必須。
3D酔いは、車酔い用の酔い止め薬で防止できるらしいので、このゲームに限らず画面酔いしやすい方は一度お試し下さい。
2:バグ
原因不明、且つゲームの進行に深刻な影響(クリア不可になる等)が出るバグがいくつかあるようです。
運良く鳥は『画面の暗転』くらいしか遭遇しなかったのですが、他の詳細をここで書くのは著作権的にマズそうなので、重要な点だけ。
「行き詰った! バグだ!」と思われる場合は、迂闊にセーブをしないで前のデータからやり直しましょう。
或いは攻略サイトを探して、そこでしっかりと確認されることをお勧めします。
3:エンディング
終わり良ければ全て良し。
つまり、最後が駄目なら全部駄目に等しいというわけで……。
このゲーム、残念なことにエンディングが超・消化不良なのです。
それはもう、画面に向かって「ハァ!?」と眉を顰めるくらいに(当時の鳥の反応です)。
多分、スタッフは続編を想定して作ったんだと思いますが……2011年1月15日現在、未だ続編の情報は未発表のままです。
『バロック 歪んだ妄想』が西洋風のカオスなら、『九龍風水傳』は正に中華風のカオス。
中古なら、1000円以下で売っていることも多いと思いますし、PS3・PSPでも配信されているようです。
独特のキャラクターが織り成す、混沌の世界……彷徨ってみませんか?
あと、冷蔵庫って良いですよね。
※1…グイリーと読みます。悪い九十九神みたいなものです
※2…フートンと読みます。意味は路地ですが、このゲームにおいてはダンジョンと言ったほうが適切だと思います
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