ヴィンズについての考察(7人目のスタンド使い)2012/01/10 20:39:25


 さて。
 今日は昨日から考えていた7人目のスタンド使いのヴィンズに関して、考えてみたいと思います。
 ……といっても。
 まだゲーム自体が途中なので名前や容姿からのこじつけや、台詞から推測してみただけの内容なんですが。
 まぁ、考えを整理する意味で、思い切って書いてみよう……


 以下より公開されている内容は、上記ゲームのオリジナルキャラクターに対する考察です。
 個人的な考えが大部分ですが、未プレイ・プレイ予定・ネタバレ嫌いなお方は、急いでGo Back Pleaseですよ!




 シンガポールの物陰やアスワンの遺跡で戦った、謎の女・ヴィンズ
 女性キャラにしては変わった名前だと思ってたんですが、もしかして。

  ゾンビ→(逆から読んで)ビンゾ→ヴィンズォ→ヴィンズ

 なのかなぁ、と思ったのが思案のきっかけ。
 そういえばスタンドの形状も結構変わってると思い、あれこれとりとめなく考えてみました。



 ヴィンズのスタンド:ハノイ・ロックスについて

 容姿は、馬に乗った鎧騎士のように見えます。
 構図的に馬の脚が2本に見えてるだけなのか、本当に2本しかないのかはちょっとわからないんですが……
 確か、プッチ神父の3つ目のスタンドって、そんな容姿(2本脚の半獣人)だったような。
 というか。
 あの鎧騎士が本体と同じく女性だとしたら、あれの元ネタはデュラハンって事なんでしょうか。

 デュラハンとは、アイルランド(ケルト民族地域)の伝承に登場する妖精。
 自分の頭を小脇に抱えた黒い鎧の女性騎士で、首の無い馬コシュタ・バワーが引く戦車(クアドリガ)に騎乗し、人気の無い夜道を走るそうな。
 コシュタ・バワーは戦車の名前とされている文献もあるんですが、どっちが正しいんだろう……(・ω・;)
 まぁ、それはともかく。
 その容姿からゾンビの上位種族的な印象を持たれる方もいそうですが、分類的にはれっきとした妖精であって、アンデッドではありません。
 死者の気配に敏感で、これから死ぬ人物の家を訪ねて大量の血をぶっかけたり、「次はお前だ」とばかりに指差して予告したり、夜道を追いかけ回したりします。
 追いかけられても川にかかる橋を渡れば引き返す、という言い伝えですが、これは西洋に於ける吸血鬼や悪霊等を追い払う手段のようです(例:吸血鬼は流れる水を渡れない)。
 確か指輪物語の黒い騎士も、川で追跡を止める場面があったはず。
 管理(以下:)が子供の頃に見たディ○ニーアニメで、『イカボード先生と首なし騎士』というアニメーション作品があるんですが、あれのクライマックスも橋を渡るシーンでした。
 尤も、こちらの首無し騎士はデュラハンとは別種らしく、声(笑い声)は男性でしたが。
 (幻聴と捉えるなら、男声でもおかしくはないけど)

 追いかけてくるデュラハンの手から逃れる事できれば、死を予告されても死なないそうです。
 今のところ、がプレイした内でヴィンズが仕掛けてきた地域はシンガポールとアスワンの2箇所。
 シンガポールは南側に海があり、そこへ流れる川にかかる橋が存在します(ヴィンズからは少し遠いですが)。
 アスワンでは町と遺跡の間に大きな川があり、橋はありませんが両地域を行き来する道は1本のみ。

 ヴィンズに狙われる主人公の関係は、やはりデュラハン宣告を受けた者のそれに等しいのではないでしょうか。



 ヴィンズの名前について

 先に書いた通り、はヴィンズという名前の元ネタはゾンビだと思うんです。
 インク&ラウルがヴィンズを指して「ゾンビを配給してもらった」「ゾンビを作る能力を持つ」と日記に書いてたし。
 遺跡での取り巻きもゾンビばかりでしたし。

 しかし「子供が云々~」という件から、もうひとつ考えてみたんです。
 それが、バンシーという妖精。

 バンシーは高貴な人物の死を悼み、死期が近づいている事を大声で嘆き悲しんで伝える妖精です。
 デュラハンと同じく、出典はアイルランドやスコットランド等のケルト民族が住んでいたとされる地域。
 身分の高い人物であればあるほど、大量のバンシーが現れ住居の周りで泣き叫ぶそうな。
 容姿は腐った死体レベルから、透き通るような肌の黒髪美女と様々。
 老婆のような姿をとる事もあり、恐れずに萎んだ乳房を口に含む事ができれば我が子として認められて、次に死ぬ者の情報や、魔力を授かる事ができるとか。
 また、産褥婦の霊魂がバンシーになるとも云われており、前述した我が子や後述する家族に対して特別な庇護を与えるのは、そういった経緯があるからなのでしょう。

 バンシーの元ネタは『ジプシー(ロマ族)の泣き女』という説があります。
 『泣く事で死者の名誉を誇示し、泣く者が多ければ多いほど、嘆きの声や動作が大きければ大きいほど、その死者は偉大である』……
 この風習や考え方はロマ族に限らず存在し、現在でも一部地域では葬式で泣く為に雇われる職業があるそうな(主に中国文化圏)。
 つまり、葬式で泣き叫ぶロマ族達を見たケルト民族が、バンシーという妖精を想像(創造)したというわけです。
 そして、『ジプシーとはエジプト人である』という説もあるそうな。
 ジプシーという言葉自体が欧州人にとっての他民族という意味を持っていたらしいので、これが確実な定義とは言えませんが……

 バンシーという妖精について、もうひとつ重要な事項があります。
 死を告げる妖精としてのイメージが強いバンシーですが、一方で子供の守り神的な働きをしてくれるのです。
 跡継ぎの誕生を報せ、また、生まれた赤ん坊の揺り籠の番をして、厄災から守る力もあるとか。
 なんらかの原因で子供を失った・或いは今後失う事になると推察されるヴィンズの立場を考えると、子供を守る為に主人公に襲い掛かってくるというのは正しくバンシーの行動に合致しているとは思えるのです。



 主人公に運命を遵守させようとする言動。
 ジョジョ達との旅を邪魔する敵として。
 また、子供を守ろうとする母親として。
 死に纏わる魔物や妖精と符合する点が非常に多いキャラクター・ヴィンズ。
 上記した2種の妖精だけでも様々な由来がある事を考えてみると、まだ相当な秘密や設定が盛り込まれているのかもしれません。

 はまだ、エドフでレベル上げしている段階ですが……
 これから先、またどこかで立ち塞がってくるのでしょう。
 その時は、もっと読み取れる何かがないか、台詞を注意して読んでみようと思います。



 ここまで書いといて大ハズレだったらどうしようかと赤面しつつ、今日はこの辺で。
 それでは。

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